フィリピンの刑務所の収容率611%で511%も混雑

小さなショルダーバックを持つフィリピーノ

小さなショルダーバックを持つフィリピーノ

philstarによると、フィリピンの会計監査委員会(COA)が刑務所の収容率が611%で511%の混雑であることを指摘した模様。







2016年12月31日現在でフィリピンの刑務所に126,946人が収容されているが、刑務所の定員は20,746人で511%も混雑しているようだ。刑務所の混雑が健康衛生問題や収容者の団結の原因となっている。マニラ首都圏のNew Bilibid刑務所では受刑者1,200人が食中毒(下痢)になり、死者がでた。

受刑者の数が2015年から30,544人も増加した。ドゥテルテ大統領が就任し、2016年7月1日からOplan Double Barrelという反薬物キャンペーンが始まり、麻薬撲滅戦争での超法規的殺人の死者数が増え、薬物の使用者や取引関係者の多くが逮捕されたり、自首したりしたことが原因の1つだろう。

また、薬物関係の受刑者の増加だけでなく、裁判官の不足や遅い審理など裁判所の問題もあるようだ。ドゥテルテ大統領が就任してからフィリピンの犯罪件数自体は30%も減少している。

各地域の刑務所の混雑ぶりは次のとおりとなっている。フィリピンでは一般的にお金が集まる都会(マニラやセブ島)がやっぱり犯罪が多い。

  1. 中部ルソン地方(Region 3)の刑務所収容率1,060%(定員1,178人受刑者12,490人)
  2. イロコス地方(Region 1)の刑務所収容率940%(定員528人受刑者4,962人)
  3. サンボアンガ半島地方(Region 9)の刑務所収容率807%(定員691人受刑者5,575人)

ミンダナオ島のサンボアンガ半島地方はアブサヤフやマウテグループなどのテロリストが多いから、受刑者が多いのかもしれない。イスラム教徒ミンダナオ自治地域(ARMM)の刑務所収容率は101%(定員275人受刑者278人)と最も低いようだ。

サンキューポ









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