ドゥテルテ大統領就任後にフィリピンの犯罪件数が約10%減少

アンへレスで車道を歩くフィリピーナ

アンへレスで車道を歩くフィリピーナ

GMA NEWS ONLINEによると、2016年にドゥテルテ大統領が就任し、最初の11ヶ月にフィリピンの犯罪件数が約10%減少したことをフィリピン国家警察(PNP)が発表した模様。







Index crimesは殺人や傷害、レイプ、強盗、窃盗、カーナップなどの犯罪で157,977件(2015年7月~2016年5月)から115,299件(2016年7月~2017年5月)と約27%減少した。Non index crimesは違法薬物や違法伐採、違法賭博などの犯罪で422,355件(2015年7月~2016年5月)から406,141件(2016年7月~2017年5月)と約4%減少した。

ドゥテルテ大統領が就任し、2016年7月1日からOplan Double Barrelという反薬物キャンペーンが始まり、麻薬撲滅戦争での超法規的殺人の死者数が増え、薬物使用者や密売人が自首したり、夜逃げしたりしたから、犯罪が減ったのだろうか?薬物関係者が他の犯罪に関わっていることが多いフィリピン。

ドゥテルテ大統領は大統領になるまでフィリピンの薬物問題がどれだけ深刻なのかを知らなかったと語っている。地域によってばらつきがあるが、フィリピン人の約1/3が薬物に関わっていると言われているから、怖ろしい話だ。

殺人事件は8,445件(2015年7月~2016年5月)から11,086件(2016年7月~2017年5月)と約31.2%も増えたが、他の犯罪件数は減少している。警察があてにならないフィリピンだけに軽犯罪の場合は泣き寝入りしている被害者が多いから、犯罪件数に誤差があるはずだ。

  • 傷害事件:38,658件(2015年7月~2016年5月)から31,651件(2016年7月~2017年5月)と約18.1%減少
  • レイプ事件:9,083件(2015年7月~2016年5月)から8,531件(2016年7月~2017年5月)と約6%減少
  • 強盗事件:25,490件(2015年7月~2016年5月)から16,658件(2016年7月~2017年5月)と約34.6%減少
  • 窃盗事件:62,194件(2015年7月~2016年5月)から38,176件(2016年7月~2017年5月)と約38.6%減少
  • カーナップ:1,068件(2015年7月~2016年5月)から571件(2016年7月~2017年5月)と約46.5%減少

フィリピンでは警官や役人、政治家関わっている犯罪が多く、口封じのために殺し屋に殺される殺人事件も増えている。前司法長官ですら麻薬王から毎月数百万ペソの賄賂をもらって便宜をはかっていたそうだ。ドゥテルテ大統領の就任1年目に薬物関係で302人の政府職員(アキノ前大統領の就任1年目は97人)を逮捕した。

殺し屋がバイクのナンバーをはずし、ヘルメットや覆面をしていたら、防犯カメラに映っても逮捕されることが少ないフィリピンだからどうしようもない。先日24時間以内にケソン市だけで6人も殺し屋に殺された日があった。

フィリピンではテロやゲリラ攻撃をするテロ組織や反政府武装勢力が最近また増えているが、テロ組織や反政府武装勢力さえ排除できればドゥテルテ大統領の就任2年目の犯罪件数はさらに減りそうだ。

サンキューポ















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